■ 一年を振り返り、被災地を思う
年末を迎え、新聞やテレビでは、今年一年を振り返っています。
今年は、本当に大変な年でした。一番は、だれも想像できなかった大きな災害、3.11の出来事です。どの人もみな、3.11をとおして、いろいろなことを考え、生き方に影響を受けたことでしょう。
そんな中でキラリと光るのが、日本の、そして世界の人々の思いが一つに集まったことです。そこには人間の愛と優しさがあふれていました。
繰り返される津波の映像を見るのは、辛いものですが、3月11日直後に見たショックと違って、年末の時期にテレビに映し出される津波の映像は、もっとさまざまなことを語っています。この津波で命を失った方々への鎮魂の祈り、津波に飲まれながらも奇跡的に助かった方々への「よかったね!」という救われたことへの感謝の祈り、また、今後地震にあったときに、互いの生命を失わないためにどうしたらいいかの学びです。たくさんの場所に設置されたカメラと、逃げる人々が携帯電話などで撮影された映像が、津波を時間軸で検証していくことを可能にしました。
また、福島第一原発の映像では、次々に明らかになる「あのとき」の事実には驚きながらも、これからの地球とエネルギー源をどう求めていくのかを考えざるをえません。
津波を検証していく番組の中で、17歳の女子高校生の言葉が胸に迫りました。川の横の道に立ち、お母さんと一緒に津波がやってくる港の方向を見ていたら、それより早く川を駆け上ってきた津波が水門に突き当たって、二人の背後から襲いかかりました。深い水の中で、お母さんの姿を見失ってしまい、自分だけ助かったということです。
今、その場所に立ちながら、目の前に立つコンビニを見て語りました。「津波で中身が何もなくなっていたコンビニが、今震災の前と同じように開店している。津波のときの姿がなくなっていき、“いったい、あれは何だったのか”と思ってしまう」と。
復興して、生活が元通りになっていくことは大切で必要です。しかし、それが、あの辛い出来事、多くの人の生命を奪い取った震災の記憶が薄れていくことにもなるのです。難しい問題だなと思いました。
この一年、みなさまはいかがでしたか? 祈りをささげてこの一年を終え、祈りとともに新しい年を迎えたいと思います。































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