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2008年7月12日 (土)

■世界報道写真展

20080712 世界報道写真展2208が、恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館・地下1階展示室で開催されています。世界125か国の5000人以上の報道写真家が応募した数は、なんと80536点の写真。その中から59人の作品が展示されています。

アフガニスタンやイラクで米兵の存在に脅かされている市民たち、負傷した仲間の兵士を前線から後退させる米兵、暗殺される直前に大勢の人々に手を上げて演説するブット氏と爆発の後の現場、ウクライナの炭坑の街、性的虐待を受けた子どもたち、爆撃で亡くなった我が子を嘆くパレスチナの母親、クルドの難民たち・・・・。世界のいたるところにある辛い辛い現実が続きます。他にもスポーツや自然、動物などの明るい写真もあるのですが、やはり深刻になってしまうのは、悲しみ苦しむ人々です。

展示の最後のところで、昨年9月、ミャンマーのヤンゴンで、僧侶や市民たちの反政府デモを取材中に兵士から至近距離で撃たれた長井健司氏が撮影したフィルムを映し出している部屋がありました。長井さんは、背後の兵士から撃たれてバタンと倒れても最後までビデオカメラを手放さず、兵士に追われる市民たちの姿を映し続けました。

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上映されているのは、自らレポーターをしながらカメラを回していく長井さんの作品です。フセインの像がたおされるときのイラク市民の様子、爆弾が降った土地で遊ぶ子どもたち、生まれながらにしてエイズに冒されている子どもたち。こちらに向かう子どもたちの笑顔のかわいさから、カメラを持っている長井さんの優しさが伝わってきます。戦争は、辛い辛いものを残していきます。生まれたときから戦争の中で過ごし、亡くなった人の無惨な姿をすぐ近くで見てしまった子どもたちは、これからどのような大人になるのでしょうか。平和な世界を創り出す思いに変えることができるでしょうか。

世界の辛い現実に衝撃を受けつつ、長井さんの優しい目につつまれて見た、内容の濃い作品たちでした。

東京都写真美術館「世界報道写真展」 WORLD PRESS PHOTO 08
http://www.syabi.com/details/wwp2008.html
 日時 : 2008年6月14日(土)~8月10日(日)
 会場 : 東京都写真美術館 地下1階展示室

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