■心和む日本民家
秋の遠足で、川崎にある「日本民家園」に行ってきました。小田急線「向ヶ丘遊園」駅から歩いて15分ほどのところの生田緑地の一角にあります。山の斜面に、風情よく並んだ23軒の民家は、17世紀後半から20世紀半ばまでに建てられた民家を中心に、水車小屋、船頭小屋、歌舞伎舞台などが、宿場、信越の村、神奈川の村、東北の村、関東の村に集められています。その他に、岩手、山形、三重、奈良、沖永良部島からの家がありました。解体するときに、ここへ集められた民家です。
地図を片手に、家の中に入って土間や座敷の構え、日常の生活道具を見ながら一軒一軒を訪れました。スタッフの人がいろりで火をたき、板間に上がるよう声をかけてくれる家もありました。合掌造りの山田家では、大勢の人がワラと格闘して冬囲いの準備をしていました。道の途中には、道祖神、馬頭観音などがあり、風情が出ています。
次々と訪れる人々が、「懐かしいね」「懐かしいね」と言い合っていました。ずっと昔の家なので、当然住んだことはないのですが、なんとも郷愁を覚えます。紅葉が始まった山の木々の中、穏やかな日差しの青空に、藁屋根が美しく映えています。防風、防虫や、防雪など生活の工夫が至るところに見られる日本家屋に、先人たちの暮らしが見えてきます。
コンクリートに囲まれた今の生活の中で、藁葺、木、土という自然を使って造られた民家がやさしく訪れる人々を迎えてくれます。ホッとさせてくれる日本民家園で過ごしたひとときでした。
























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