■修道院の坂道、樹木の伐採
東京・赤坂にある本部修道院は、TBS通りから小道を入った坂の上にあります。右手が修道院のある丘で土手になっていてます。そこには、低くはさつきや笹、少し高くなってあじさい、椿、高い木では、桜、もちもちの木、名前がわからない高い木が茂っています。
一歩入っただけですが静かなので、初めて修道院を訪ねる方は、緑の多さもあって、ほっとなさるそうです。
この地に修道院が建ったのは、1948年ですが、その時小さな苗だった桜も、その後大きく育ち、枝をのばして坂道の上を覆うようになりました。しかし、かわいそうに、電線に触れるようになり、また、道の反対側に建っているマンションの窓を汚すからと、たびたび枝を
切られるようになりました。
今年も、桜や他の木の枝が伸びてきて、電線を邪魔するようになったので、今週、大が かりな伐採作業が行われました。専門の業者さんが来て、高い木にはしごをかけ長いのこぎりを使って、ギコギコと枝を切っています。木々はご覧のとおり、なんともかわいそうな姿になってしまいました。
染織家の志村ふくみさんは、著書『一生一色』の中で、桜の木は、まださくらのつぼみが出ていないときに、すでに幹の中には桜色が満たされていて、伐採した木で染めたら、きれいなピンク色にそまったというようなことを書いていらっしゃるのを思い出しました。(そういえば、今日、銀座を歩いていたら、志村ふくみさんの展示会をしているという看板を見ました。行っておけばよかった。ちなみに、展示会は無料でした。)今回切った桜の木も、きっと体の中ではつぼみの準備が行われていたことでしょ う。
しかし、都会に生きている木の宿命ですね。切られていきました。驚くのは、あれほどば っさり切られても、桜はチラリ、チラリとつぼみをつけるのです。哀れなほど、花の数は少ないのですが。また、低い木や植物たちは、日当たりが良くなってうれしがっているかもしれませんね。
都会ではなく、他の場所に植えられていたら、もっとのびのびとその美しさを輝かすこともできたでしょうに。春に桜のつぼみが出てきたら、「ようこそ!」と声をかけてあげましょう。
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