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2006年11月28日 (火)

■松江の街を歩いて

Matue001_2  研修会に参加するために、松江に行きました。松江と言えば、宍道湖とお城しか知りませんでしたので、ちょっと時間をみつけて街を散策しました。
 松江は、45分くらいかけてゆっくりと城の堀を回る堀川遊覧船が有名で、冬の間はこたつ船が運航します。城のまわりには、観光の名所も多く、秋の美しい紅葉をめでながらたくさんの観光客が、船遊びを楽しんでいました。
 Matue002_3遊覧船を見学しながMatue003_2ら、堀に沿った道を歩くと、武家屋敷や小泉八雲の資料館や旧居がありました。小泉八雲の旧居を訪ねてみました。
 ご存じのように、『雪女』、『耳なし芳一』怪談でよく知られる明治の文豪小泉八雲、ラフカディオ・ハーンは、この地に英語の教師として赴任して、セツ夫人と出会い結婚しました。日本の文化を深く愛した八雲は、「武家屋敷」を願って借り、ここに暮らしたそうです。
 中に入ると、武家屋敷とはいえそれほど広い家ではなく、部屋は4部屋ほどしかありませんでした。しかし、今もよく手入れの行き届いた自然の山水を絡めた庭が三方にあり、八雲がもっとも気に入っていたのは、三方の庭を望む部屋だったそうです。
 確かに、この部屋に座り庭を眺めていると、普段のあわただしい生活を忘れ、自分をゆっくり見つめることができます。ここで、庭を見ながら日本の民話や寓話を書き留める八雲の姿が目に見えるようです。
Matue004  意外だったのは、松江を深く愛したと言われる八雲が、実際には松江に1年ほどしか住んでいなかったのを知ったことでした。それでも、八雲はこの松江の人たちから、「ヘルン先生」と言われ、今も親しまれ、この街に生きています。相思相愛と言ったところでしょうか。
 そして今回、小泉八雲に触れることで、私たちが忘れかけている日本の文化のすばらしさとその尊さを思い出したように感じました。

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2006年11月24日 (金)

■永井隆記念館

  長崎で被爆し、世界に平和を訴え続けた永井隆博士のふるさとが、島根県であることをご存じですか。
Nagai001 永井博士は、松江で生まれ、雲南市三刀屋町(みとやちょう)で育ちました。その三刀屋町に、永井隆記念館があります。はじめて、この記念館に行ってきました。
 1950(昭和25)年、まだ博士が存命中に、博士の活動に感嘆した同級生や知人が中心になって「飯石如己の会」が設立され、その人たちから博士の記念碑をという声が上がり、銅像へ、さらには記念館へと発展していきました。(三刀屋町は、2004(平成16)年11月の合併によって、雲南市となりましたが、それまでは飯石郡三刀屋町と呼ばれていました。)そして、全国からの寄付によって、1970(昭和45)年10月にオープンしました。
Nagai002_3  永井博士と言えば、カトリック信徒として知られていますが、この開館には宗教色はありません。雲南市の「永井博士の平和への思いを伝えたい」という願いから、市によって運営されています。
 記念館は、博士のデスマスクや小学校の卒業証明書などをはじめ、日本各地から寄贈された博士の写真や手紙、はがきなどで埋め尽くされています。
 館長の名原氏によると、寄贈によって展示品が増え、建物を少し広くしたそうですが、なかなか、ゆとりを持った展示ができないとのことでした。とは言え、如己堂に倣って造られたのか、子どもたちのために図書室がもうけられ、私たちが訪れたときも、隣町の中学生たちが、平和学習のために訪れていました。
Nagai004_2
 来館者は、雲南市の方たちより、その他の地域、特に広島や松江の方が多いとのことでした。地域の子どもたちの平和学習の一環として、小学校6年生が中心に来館しているそうです。
 雲南市との合併を前に、2004年6月18日、永井博士に「三刀屋町名誉市民」が贈られ、「永井隆平和賞」が設けられました。
 ホールには液晶モニタが設置されていて、永井博士の生涯や活動をわかりやすく紹介するビデオを見ることができます。
 博士の“如己愛人"の精神と平和への思いを伝えたいとの願いが込められたこの記念館を訪ねて、平和の思いと平和の尊さを子どもたちに伝えることの大切さを改めて考えさせられました。Nagai005_1 Nagai006_2

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2006年11月21日 (火)

■やすらかなお顔

 以前、乃木坂の修道院の向かいに住んでいらしたFさんがお亡くなりになり、昨晩、修道院の聖堂で通夜が行われました。93歳でした。すでにご主人はなく、お一人で暮らしていらしたそうです。息子さん、娘さんたちもお孫さんがいらっしゃる年齢です。
 修道院の向かいから、近くのマンションに引っ越されたのですが、日曜日には、よく、修道院のミサにいらしゃっていました。
 日曜日の朝、6時半過ぎ、聖イグナチオ教会のミサに行くために修道院の坂を下りていくと、坂を上ってこられるFさんと行きあいました。高齢になって、歩みはゆっくりとなりましたが、いつもしっかりした姿勢で歩いていらしたので、通夜のときに年齢を伺ってビックリしました。
Dsc03220web_1  献花の間、しずかにほほえんでいらっしゃるお写真を拝見しながら、人の死について思っていました。ああ、人はみな死ぬものなのだ。93年の人生という長い人生の中で、Fさんはどんな思いをいだきながら生きてこられたのだろう。どんなことがあったのだろう。生を受けたものは、みな死んでいく。わたしの親、兄弟も、一緒に暮らしている姉妹も、そしていつかわたしも……。不思議だな。生を受けてこの世に生き、喜びや悲しみや怒りの日々を過ごし、そして、全員、またこの世から神の国へと移っていく……。
 どの国の人も、どの時代の人も。そして、家族や親しい人との別れは、とても悲しい。いつか自分も体験することになるとわかっていても、悲しい。一人ひとりがそういう“生"をいただいているのなら、時間制限のあるその“生"を、もっと大切にしなくてはいけないのに……、などととりとめもなく思っていたら献花は終わり、喪主であるご長男がマイクの前に立っておられました。お母様のことをしみじみと語られました。いくつになっても、息子と母親なのですよね。
 式が終わり、棺のふたが開かれたので、Fさんにお別れのあいさつに行きました。棺の中を見て驚きました。思わず「まあ!」と声が出てしまいました。とてもきれいなお顔なのです。やさしく口をとじ、目はうれしそうにニコニコとしていらっしゃいました。じっと見ていると笑い声が聞こえてきそうです。人生を全うし、神さまのもとにいらした幸せを感じているかのようなおだやかなほほえみで、見とれてしまいました。「とてもおきれいで、うれしそうにほほえんでいらっしゃるようですね」と息子さんにお伝えすると、「シスターYにきれいにお化粧していただいたからですよ」とおっしゃっていらっしゃいましたが、いえいえ、これは本当に安らかなお顔だからです。
 「ああ、わたしもああいう顔になれたらいいなぁ」「わたしも、そう思う!」といいながら聖堂を出ました。
 「生きてきたように死ぬ」と言いますが、自分の生き様について問われました。
 Fさん、どうぞ、神さまのもとで、やすらかにお過ごしください。

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2006年11月19日 (日)

■“書店様専用サイト”がオープンしました!

 10月に女子パウロ会のホームページ“Laudate”と、オンライン・ショップのページの大規模なリニューアルを行いましたが、今回の一連の動きの中で、新しく「書店さん向けの専用ページ」を開設しました。「女子パウロ会 Webホットライン」です。
 このページは、女子パウロ会の作品を取り扱ってくださっている書店さん向けの専用サイトですので、一般の方からの注文はお受けできませんが、ページを見ることができます。
 女子パウロ会の作品は、キリスト教関係のお店(プロテスタント、カトリック)だけでなく、みなさまのお近くの書店さんにも置いていただいています。小さい出版社ですので、すべての書店さんで扱っていただくのは、難しいのですが、全国の大手書店さんを中心に新刊書だけでなく置いていただています。また、書棚には入っていなくても、書籍のタイトル、著者名、出版社、さらに、書籍の裏面にある“ISBN”というコード番号を言っていただければ、書店さんが取り寄せてくださいます。
 今まで、電話やFAXで注文をいただいていたのですが、「女子パウロ会 Webホットライン」を使っていただくと、在庫状況がわかるので、もっと便利になります。また一つ、社会に向かっての扉が開き、うれしい限りです。この「女子パウロ会 Webホットライン」を通して、書店さんを通して、日本中の人々に福音が広がっていきますようにと祈っています。
 女子パウロ会ホームページ“Laudate”のトップページの、左側の下の方にアイコンがありますので、そこからご利用ください。

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2006年11月16日 (木)

■好きな番組(7)……「14才の母」&「東京タワー ぼくとオカンと……」

14才の母 ~愛するために 生まれてきた~
    NTV 水曜22:00~22:59

 昨晩のテレビドラマ「14才の母」(日本テレビ)、ご覧になりましたか? 家族のつながりが、感動的でした。
 小学校の先生と生徒たちをあつかった「女王の教室」で日本の社会に問題提起をした日本テレビが、今度は、もっと厳しいテーマ、中学生の出産を取り上げました。「女王の教室」のときと同じく、「14才の母」のサイトの掲示板には、親の立場、中学生の立場から、いろいろな意見が書き込まれています。
 ドラマがはじまったころは産むか産まないかという問題以前に、「どうして14才で妊娠するようなことになってしまったのか」「今どきの若い人たちの性のモラルはどうなっているのか」「結婚と性が別個に歩き出しているからいけないんだ……」「男女の出会い=SEXとなっている今の社会、どうしてこういうことになってしまったのか?」「昔は違った……」などと、中学生の2人の関係からはじまって、現代の性に対する価値観を批判していたのですが、このドラマでは、妊娠した中学生と、それを取り巻く家族、学校、地域社会の問題を描いているのだと思いました。
 中学生の妊娠と中学生パパが週刊誌の記事に載ってしまい、学校からも、クラスからも、友達からも、また、地域からも、白い目で見られるようになります。弟も小学校で友達から無視され、学校にいずらくなって早退します。そんな中、主人公は、自分が家にいたらみんなが辛い目にあうと、家を出て行くことを決心し家族に告げます。
 そんな娘を見て、母親は言います。「そうよ、お母さんだって職場で仲間はずれにされるかもしれない……。でもそれでも、あなたは産むと決めたのでしょ。だったら、この家で産みなさい。そうしないと、一生、この家に戻ってこれない、逃げて暮らさなくてはいけなくなる。私はあなたを守る、腹をくくって家族で生きていこう!」みたいなことを言います。(うろ覚えですみません。)すごいセリフだなと思いました。井上由美子さんのシナリオが光ります。母親は、弱い立場にいる主人公をず~~っと守ってきました。最初は怒りでいっぱいだった父親も、「あの子がかわいいんだ」という本音が出てきて、白い目で見る社会に立ち向かって行こうとします。一方、相手の男子中学生の母親には、世間一般の考えを語らせています。
 これは、“14才の妊娠”だけの問題ではないと思います。『手紙』のように犯罪の加害者の家族も、社会から白い目で見られ、避けられている人々。反対の立場から見る必要があると思いました。他者を批判し、白い目で見てしまう人間の弱さに警鐘を鳴らしてくれています。
 この世に生まれた大切ないのちをどのように守っていくのか……。今後の展開が楽しみです。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン
      フジTV 11/18(土) 21:00~

 さて、これも心が熱くなるドラマです。母と息子の絆を描いたリリー・フランキー原作の「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」が、7月に放送中止となってから3か月余、やっと11月18日(土)夜9:00(フジテレビ)~放送されることになりました。
 ドラマは、キャストを替えて撮り直しだそうです。でも、ボツになることなくオンエアが決まってよかったです。出演者のみなさん、そして、スタッフのみなさん、楽しみにしていますからね~。どんな作品になっているかと思うと、ワクワクしてきます。

   *     *     *     *     *     *     *

 親子の思いというのは、本来、愛の絆でしっかりとつながっているものでしょう。この世界に“いのち”をいただいて生まれてくる子どもたち。どんな子にも生きる権利がある、幸せになる権利がある。しかし、現代社会は、他者の手を必要とする弱い存在である子どもたちが、一番に犠牲になっています。大人の都合、身勝手で、その大切な人生が奪われてしまうことがないように。そんな社会を作っていく責任は、わたしたちみなにあると思います。……と口で言うのは簡単ですよね。
 わたしたち修道者は、祈りの専門家なのですから、その専門職を生かして、子どもたちのために、いろいろとかかわっていらっしゃる方々のために祈ります。

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2006年11月15日 (水)

■話題の映画「手紙」

 今、話題になっている映画「手紙」、もうご覧になりましたか? 昨日の東京新聞・夕刊で「重いテーマ 真正面からつく力作」とほめていました。他のメディアも絶賛しています。主 Tegamiweb_3 人公をあたたかく見守るヒロインの沢尻エリカさんの演技も、「清々(すがすが)しく演じている」など、どのメディアでも好評です。
 残念ながら映画はまだ見ていないのですが、映画を見る前に原作を読もうと思い読み始めました。東野圭吾著『手紙』(新潮文庫)です。
 東野作品とのはじめての出会いは『白夜行』でした。単行本で読んで、「これはすごい!」と構成と展開に驚きました。やはり『白夜行』を読んで感動したシスターと、しばらくこの話題でもちきりになりました。もう一度読むときは、メモを取って年表を作りながら読んでみたいと思っていたら文庫本化されたので、分厚かったのですが再度読みました。そうこうしているうちに、テレビドラマになりました。期待して初回を見たのですが、描いていたイメージと違っていたので続きは見ませんでした。
 東野作品は、他に広末涼子主演で映画化された『秘密』を読みました。これは映画と原作のギャップは、あまり感じませんでした。『悪意』は、ドラマだけ見ました。思わぬ展開で「さすが!」と思ってしまいました。
 さて、今回の原作の『手紙』ですが、すでに映画のキャストが分かっているので、読み始めると、主人公を山田孝之君、兄貴を玉山鉄二さんで読んでしまいます。しかし、ストーリー展開までは想像できませんので、やはり映画を見ようかな……と思ったり、見ないほうがいいかなとも思ったり……。山田孝之君は、ちょっと暗いイメージが似合っているし、身近にいる若者という感じで親しみがわいて、いいですね。
 読み進んでいくと犯罪者の家族という苦しい立場が伝わってきて、東野さんの筆の運びに、ずんずんと『手紙』の世界に引っ張られてしまいます。読みながら、私も人と接するときに、拒否したり差別したりしていることを思ってしまいました。人を信じるということの難しさを感じます。まだ全部読み終わっていないのですが、このような人と人との関わりをどのように描いているのか、映画評もいいことだし、「原作以上のラスト!」と書いているメディアもあるし、映画、見たいなと思っています。
  「手紙」公式サイト

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2006年11月13日 (月)

■聖パウロ修道会の新しい家

 前回ご紹介した「お楽しみ袋」について、コメントをいただきまして、ありがとうございました。オンライン・ショップでの販売は、近々アップいたしますのでお楽しみに!
 さて、今日は女子パウロ会の兄弟会である聖パウロ修道会についてです。
 東京・乃木坂の修道院に、毎朝ミサに来てくださっているのは、四ッ谷の聖パウロ修道会の神父さまたちです。ミサだけでなく、「ゆるしの秘跡」もしてくださっています。ご存じのように、わたしたちは、聖パウロ修道会、師イエズス修道女会と同じ創立者で、「パウロ家族」として交わっています。聖パウロ修道会は、「パウロ家族」の中で、お兄さん的立場で、わたしたちはいろいろとお世話になっています。Dsc03126Dsc03128_1
 さて、その聖パウロ修道会の四ッ谷にあった修道院の新築工事が行われていましたが、このほど完成し、先日、八王子修道院からのお引っ越しが行われました。聖パウロ修道会は、四ッ谷に4つの建物があります。使徒職の建物として、四ッ谷見附の交差点に面しているビルには「サンパウロ」のお店があります。そこから市ヶ谷の方へ向かって2つ目の通りの中程には「宣教センター」があり、制作や普及の使徒職の建物となっています。一軒となりには師イエズス修道女会があり1階に典礼用品のお店「ピエタ」があります。
 聖パウロ修道会の修道院としては、四谷見附から新宿通りを新宿方面に向かって最初の路地を左に入って行くと、学習院初等科の門の手前になるのですが、公園の向かいに「四谷修道院」があります。さらに、新宿通りを新宿に進み、「ドン・ボスコ」のお店の前をとおり、「四谷2丁目」の信号を左に入ったところにある、かつての文化放送のところにあるのが、このたび新しくなった「管区修道院」と「若葉修道院」です。文化放送のビルの解体Dsc03130_1Dsc03131工事が進んでいます。
    聖パウロ修道会の新しい建物は奥に広くなっているので、入り口から見ただけでは、どうなっているのかわかりません。しかし、四谷修道院とおそろいでとてもステキな建物です。聖堂も以前より大きくなって「パウロ家族の集い」ができるようになったと聞いています。また、地下にはホールができたそうです。創立者のヤコブ・アルベリオーネ神父の亡くなった日にあたる11月26日に新築祝いのミサをするそうです。聖パウロ修道会のみなさま、おめでとうございます。新しい家をいただいて、Dsc03137_1 ますます使徒職に励みがでることでしょう。
 四ッ谷駅周辺には、この他にもカトリック関係の施設がたくさん集まっています。麹町(聖イグナチオ)教会、上智大学、雙葉学園をはじめ、すでに名前が出ているカトリックのお店やエンデルレ書院、わたしたちのシスターが働いている聖イグナチオ教会案内所、修道会としては、聖パウロ修道会、師イエズス修道女会の他、イエズス会、幼きイエス会(ニコラ・バレ)、メリノール宣教会、サレジオ会の修道院があります。
 四ッ谷界隈でカトリック巡りをしてみるのも、楽しいですよ。
※写真は、上段:左=サンパウロのお店、右=宣教センター、中段:若葉修道院・管区修道院、下段:四谷修道院

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2006年11月11日 (土)

■通信販売、オンライン・ショッピング……、ただいま大忙しです!

 11月に入り、あちらこちらから年末年始にかけてのイルミネーションの点灯式の話題が聞こえてくるこのごろです。
 女子パウロ会のお店も、来年のカレンダーや手帳、教会情報ハンドブック、また、クリスマスカードやアドベントカレンダー、クリスマスリースや馬小屋などが並びはじめ、品揃えがもっとも多くなっている時期を迎えています。
Dsc03124_1Dsc03123_1   “オンライン・ショッピング”がリニューアルオープンしてから3週間が過ぎました。さら に、リニューアルオープンの少し後、通信販売部から、クリスマス期のダイレクトメールが発送されました。ここ数日、オンライン・ショッピングとダイレクトメールからの注文が増え、担当のシスターたちは、忙しい日々を過ごしています。
 受注とコンピューターへの入力や発送の仕事に追われている中、「2006お楽しみ袋」作りが始まりました。すでにご注文が届いているそうです。そこで、「お楽しみ袋」作りが行われている部屋を、ちょっとのぞいてみました。
 「ねぇねぇ、何が入っているの? ちょっと見ていい?」いろいろなものが机の上に積まれています。「ワ ~、かわいい!」思わず、手に取ってしまいました。「え~~っ、これで2,000円! ちょっと安くない!」お楽しみ袋を作っているシスターは、「いいでしょう!」とニコニコしながら、うれしそうに品物を袋に入れていました。「Dsc03119_2たくDsc03120_2さん入っているわねぇ、こんなに入れて大丈夫?」「いいのいいの、“お楽しみ”なんだから」袋をあけて喜ぶ方々の顔 を想像しながら、準備しているシスターたちもうれしそうです。 「わたしも欲しいなぁ~」などと話していたら、うわさを聞いたシスターたちが集まってきました。
 「いったい何が入っているのですか?」と聞かないでくださいね。お楽しみ袋は「見てのお楽しみ~~~!」ですから。写真撮影は控えさせていただきます。どうぞ、ご期待ください。
 シスターたちは、お楽しみ袋を手にされる方がよいクリスマスを迎えることができますようにと祈りながら準備しています。

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2006年11月 9日 (木)

■ありがとう、Sr.ベルナルダ!

 8月22日に来日してから、2か月半の間、わたしたちを霊的に導き、神への信頼と使命を果たしていくための熱意を与えてくださったSr.ベルナルダ・ガダヴィが、昨日、米国経由で母国コロンビアに向けて出発しました。この期間に、わたしたちは彼女をとおして、たくさんの霊的な助けをいただきました。Dsc03114a_1
Dsc03113a_2   4回におよぶシスターたちの「8日間の黙想」の指導をはじめ、女子パウロ会で働いている人々への黙想会、東京で行った協力者への「感謝の集い」、福岡、長崎、仙台での「協力者の一日研修会」……とスケジュールは盛りだくさんでした。Sr.ベルナルダは小柄な方で、大病をしたので食事の量も少ないのですが、この小さな身体のどこにこれだけのエネルギーがあるのだろうかと思ってしまうほど、エネルギッシュです。朝、「今日はちょっと調子が悪い……」と言っていても、お話をはじめたら、熱意がビンビンと伝わってくるほどに力強くなります。すべてをかけてこの道を生きているという感じです。女子パウロ会の中に、このような姉妹を与えてくださった神に感謝します。
 昨日見送るときは、黙想のときを思い出したのでしょうか、涙ぐんでいる人もいました。彼女をとおしていただいた神との交わりの味わDsc03116aいを、日々、深め、豊かにしていきたいと思います。
 今まで3年続けて来日し指導してくださいましたが、今年で一段落で、来年の計画はありま せん。でも、また、近いうちにぜひ来ていただきたいと思います。わたしたちの心は弱いのですから……。わたしたちを、また熱く燃え立たせてください。
 Sr.ベルナルダ、身体に気をつけてご活躍ください。そして、またいつか日本に来てくださいね。

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2006年11月 7日 (火)

■荒木経惟写真展「東京人生」

 “アラーキー”こと荒木経惟氏が、“東京”という街と人、時代を撮影 Araki_4した写真展「東京人   生」が、江戸博物館(東京・両国)で開かれています。
 アラーキーというと、「えぇ、あの~? シスターが見るのですか?……(@0@)」という方もいらっしゃるかもしれませんが、いえいえ、路地やそこで暮らす市井の人々を撮った写真をみたら、うなってしまいます。ごちゃごちゃとした汚い裏道が、彼の写真になると何かを訴えてくるような空間になるのです。路地の写真をみたとき、「上手だな~~、さすがプロ! 有名になるだけはあるね……」と思ってしまいました。
 今回の展示会は、1963年に発表した『さっちん』から、1960年代、70年代の未公開作品をはじめ、最近撮影した作品まで、幅広く展示されています。
 展示は一つの部屋にされているのではなく、江戸博物館の館内でいくつかのコーナーに分かれて展示されています。1階のチケット売り場からロビーにつながる通路の両側には色鮮やかな花々を写した「百花淫乱」が、5階の常設展示室の展示室内には東京の時代を映し出す「東京人生」と「平成色女」が、その展示室の入り口には「さっちん」の写真が大きく引き延ばして展示されていて、昭和30年代の洟垂れ小僧たちの元気な叫び声が聞こえてきそうです。路地でゴム跳びに興じる女の子たちもたくましい!
Dsc03102  芝居小屋中村座の壁には、中村勘三郎をはじめ、染五郎、菊之助、七之助、獅童と、舞踏家・大野一雄のポートレート、明治座の前には、今年の夏、デジタルカメラで撮影した「色夏」、その横では、大画面にアラーキーの撮影の様子がプロジェクターで映し出されていました。どこにあるのかしら……と探しながら館内を歩くのも楽しいです。
 今、東京新聞の朝刊には、アラーキーのエッセイが連載されています。それを読みながら展示を見ると、さらに彼が生きた“時代”を感じることができるでしょう。電通の社員時代からプロとして独立し、いくつもの写真集を発表しながら日本の写真界の先端を歩んでいく姿は、確かに日本の戦後の一ページを作っています。
 妻の陽子さんを愛し、路地にすむ大人や子どもたちを愛し、花を愛し、恐竜のプラモデルを愛し……、さまざまなものを愛したアラーキーの展示を、ぜひ、ご覧ください。そして、戦後の昭和、平成の時代を味わってください。
Dsc03092 展覧会名:企画展「荒木経惟 -東京人生-」
 開催期間:2006年10月17日(火)~12月24日(日)
 開催場所:江戸東京博物館5階 東京都墨田区横網1-4-1 
 詳細は左記へ。→江戸東京博物館webサイト 

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2006年11月 5日 (日)

■カトリック府中墓地へ行ってきました

Dsc03086_1Dsc03078_2 「死者の月」にあたって、昨日、お墓参りに行ってきました。聖パウロ女子修道会の墓地は、府中にある「カトリック府中墓地」の中にあります。昨日は、渋滞をさけて初台から首都高速に乗りました。首都高速も、調布インターで下りて走った甲州街道も順調で、修道院から50分ほどでカトリック墓地に到着しました。
     お墓の前で、亡くなった姉妹たちと墓Dsc03075地に眠る人々の永遠のDsc03082_1安息と、わたしたちもよDsc03076い死を迎えることができますようにと願い、 ロザリオ一環を祈りま  した。
 府中カトリック墓地には、東京教区の司祭や男女修道会、小教区の他に、たくさんの個人のお墓があります。カトリックの墓石は、とてもユニークです。「○○家」と書いたものだけでなく、「神は愛」や聖書の一句が書かれたもの、聖母マリアや天使の像を置いたものなど、一 つひとつを見ると自由な発想の墓石が目立ちます。一つひとつの墓石を見ていると時間が足りないくらいです。いつかじっくりと歩いてみたいと思っています。
 お墓に行くと、なぜか心が落ち着きます。
※下の写真、右から聖パウロ女子修道会、聖パウロ修道会、師イエズス修道女会

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2006年11月 3日 (金)

■憲法9条の島 グラン・カナリア島

 修道院の中の数名で「週刊金曜日」を回覧しています。10/31号に「憲法9条の島」を訪れた鎌田慧氏のレポートが載っていました。(「週刊金曜日」p.54~57「痛憤の現場を歩く」[60])
 
 今日文化の日、日本国憲法公布から60年を迎えました。安倍首相は任期中に憲法改正に踏み切りたいようで、憲法改正論議はこれからますます激しくなっていくことでしょう。しかしこの憲法、日本以外の国の人々の心の支えともなっているのです。今日の記念すべき日の聖体訪問の祈りでは、鎌田氏のレポートを読み、平和を求めて祈りました。レポートを簡単にご紹介します。

 「憲法9条の島」とは、アフリカ大陸の北西部に位置するグラン・カナリア島のことです。島の第2の都市、テルデ市の中心部に「ヒロシマ・ナガサキ広場」という小さな広場があり、そこにスペイン風の白いタイルでできた日本国憲法第9条の碑があるそうです。
 テルデ市では、教育の中に憲法9条を取り入れて学び、教科書にも9条が載っているそうです。自国の平和だけでなく、恒久の世界平和を祈っているこの条項が、若者の心の中に入り、あの悲惨なことが再び起きることがないようにと願う思いになればと、教育に入れているそうです。
 この碑は、1996年に建てられました。大西洋の入口にあたるグラン・カナリア島の港には海軍基地があり、軍事上の要衝となっています。テルデ市議会は、1982年のスペインのNATO(北大西洋条約機構)加盟にも反対し、非核地帯宣言をしています。
 今、この島は、アフリカやアジアからヨーロッパに働きに行く密航者たちの中継地点となっており、一日に1000人もの移民志願者たちが流れ着くそうです。こういう島の現実をみながら、9条の碑の前に立って鎌田氏は次のように書いています。

   「戦争や内乱がなくても密航者が出るのは、国内外の経済格差が
  大きいからである。ひとを死に追いたてる経済格差があるかぎり、平
  和は保証されない」「碑文は、命がけで海を越えた密航者の目に触
  れたとき、彼や彼女たちのこころを打つことができるだろう」
 
 「時代に合わない」というレベルで憲法を捉えるのではなく、この憲法が求めているところ、人類が目指す基本的な原理として他国の人々も大切にしている条文であることを考えてほしいと思います。

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2006年11月 2日 (木)

■美しい響き“THE GENTS”コンサート

 東京・文京区目白にある東京カテドラル聖マリア大聖堂は、故丹下健三氏のデザインによる大きな建築で、上から見ると十字架の形、中は大きな十字架を正面にかかげ、天に高く昇っていくイメージのある聖堂です。コンクリートのむき出しの壁なので残響音が長く、ミサの朗読のときはゆっくり読まないと、前の言葉と次のことばが重なってしまい、何を言っているのかわからなくなります。しかし、聖歌を歌うときは、よく響いてとても気持ちよく えます。
 この残響音がプラスとなるのかマイナスとなるのかわかりませんが、高い天井と広い空 Dsc00213_3 間のこの大聖堂では、教会内外のコンサートがよく行われています。
 昨晩この大聖堂で、“THE GENTS” (ザ・ジェンツ)という15名の男性コーラスグループのコンサート「LUX AETERNA~永遠の光~」がありました。彼らの響きは、この高い天井がとても効果を発揮し、すばらしい天の国の響きとなりました。
 「紳士たち」という意味の名前を持つ“THE GENTS”は、オランダからやってきました。27歳という若い指揮者・ペーター・ダイクストラの指導のもと、15人がカウンターテナー、テナー、バリトン、バスに分かれ、ときには、6とか7部のア・カペラを聞かせてくれます。全員が「ローデン少年合唱団」のOBで、1999年に結成されるとすぐ「オランダ合唱コンクール」でコンクール史上最高得点を取って優勝し、その後、世界的に活躍するようになりました。今回は“JAPPAN TOUR 2006”として、東京、山口、函館で6つのステージを公演しました。
 コンサートは、聖堂の後ろから響くグレゴリオ聖歌の“アヴェ・マリア”で始まりました。斉唱で静かに抑えた響きと澄んだ歌声で、すぐ「ああ、すばらしい!」と思ってしまいました。2曲目はロバート・パーソンズ作曲の“アヴェ・マリア”、レパートリーに分かれていて、それがきれいな和音になって心地よく響いてきました。その後、正面の祭壇前に移動したのですが、なかなかの“ナイス・ガイ”ぞろいです。低音の響きがしっかりしていて、カウンターテナーの高い声も柔らかく、すばらしいハーモニーでした。とくに、モーリス・デュリュフレ作曲の「われらの父よ」はアンコールでも歌ってくれたのですが、とてもすばらしい祈りで、「これは泣く人もでるぞ!」と思ったほどでした。
Gents2_1  このコンサートの中で、歌い終わった後に「あ、声が上にのぼっていく」ということを何回も感じました。指揮者は、残響音を意識してか、歌が終わっても響きが消えるまで腕をおろしませんでした。数回、上に上っていく響きが終わらないうちに次の歌声が響いて、2つの響きが重なって不思議な雰囲気となりました。日本の教会は、西欧のゴチック建築のような天井の高い聖堂はごくわずかですが、聖マリア大聖堂は、天井の高さでこの響きを味わわせてくれるように思いました。この聖堂の響きはどうでしたか? と彼らに聞いてみたかったです。
 終わりは、譜面台をはずして、雰囲気を変え「黒人霊歌」を歌ってくれました。これが海外だったら、リズムに乗って手拍子などで聴衆も一緒になって歌うのでしょうけれど、日本人は静かに聴いているだけで、ちょっと勝手が違ったかもしれません。すばらしい彼らの響きに感嘆して、拍手が鳴りやまず、アンコールは3曲になりました。まだ聴きたい、まだ聴きたいと、聴衆がなかなか彼らを帰さなかったという感じです。彼らの歌声を後で味わいたいとCDを買ったのですが、やはり聖堂の生の響きにはかないません。“THE GENTS”、ありがとう! また来てくださいね。

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